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Travel Sidewalk #4 
-ホテル滞在にプラスしたい旅先ガイド-

もう一度を旅しようと妻を誘い、
箱根強羅へ
新鮮な「ふたり時間」が流れ出す

特別なホテル滞在に彩りを添える、立ち寄りスポットを紹介。

ここでは夫婦ふたりで過ごす、箱根強羅の新しいホテルライフを提案。
ゆったりとした自分時間とふたりだけの特別な時間、
その両方を旅に取り入れてみたら、まだ見ぬ箱根路が見えてきた。

あいにくの雨となった週末。とはいえ私たちふたりは、落胆するわけでもなく、最小限の荷物を詰めた旅行かばんをトランクに放り込み、クルマを走らせた。向かうのは、箱根強羅。

関東地方でもっともメジャーな観光スポットでありながら、何度訪れても違う楽しみ方ができる、奥の深い行楽地・箱根。古くから賑わう温泉街から自然豊かな高原リゾート、自然環境が生んだ絶景や、小粋な遊歩道や散歩道の数々。

また、江戸時代とさほど変わらない佇まいを見せる旧街道から明治時代に開発された外国人リゾート地など、実にさまざまな表情を持ったスポットが、「箱根山」と呼ばれるカルデラの中に点在している。そして周辺地域には小田原、湯河原、真鶴など、魅力ある地域が多い。

というわけで私たちは、ちょっとした時間ができると「箱根へ行こうか」となるのだが、これといった計画は立てず、当日の天候や気分次第で行き先を決めることが多い。

「ねえ、小田原に立ち寄らない?」
そんな彼女のひと言から、箱根の玄関口である城下町を散策することに。雨模様なので小田原城址公園や天守閣は諦め、明治時代以降、保養地として発展した小田原を再発見すべく、古民家や別荘を見学する。

趣のある土蔵造り風の町家を眺めながら「松永記念館」へ。戦前戦後を通じて「電力王」として君臨した実業家の、茶道に注いだ情熱がひしひしと感じられる茶室と庭園だ。数寄屋造りから昭和モダン建築に至るまで、小田原に点在する、政財界の重鎮や文人が競って建てた別荘邸宅の異なる趣向は見ていて飽きない。

続いて、国道135号線沿いにある、“もうひとつの小田原城"に立ち寄る。「ういろう」は和菓子店であり薬局という不思議なお店だ。室町時代に医薬師である外郎(ういろう)氏が国賓のもてなしに米粉の蒸し菓子を考案したことから家名より「ういろう」と呼ばれ各地へ広まったという。その一族がその後小田原へ移り住み、以来、当時からの製法を守りながら菓子作りを続けている。

店内には外郎家ゆかりの展示物やお土産に和菓子の「ういろう」を物色する観光客と、古来より万能薬として重宝される「ういろう(透頂香)」を買い求める顧客が混在している。そこで私は双方の「ういろう」を買ってみた。特に薬のういろうは対面販売のみで通信販売やインターネット販売は一切行っていない。対応してくれた薬剤師いわく「胸腹痛、胃痛、下痢、便秘、疲労、咳、高山病など、様々な症状に即効性がある」とのこと。つまり、旅の常備薬としてはこの上ない存在というわけだ。

急峻な山々が目の前に迫る箱根。「茶室に立ち寄ってみようか?」そう思い立って「箱根強羅公園」でクルマを停める。熱帯植物で埋め尽くされた温室の先には、大正時代の茶人たちがはじめた貴重な茶室があるのだ。和服姿の女性が、山家の風情が漂う「白雲洞」へ通してくれた。

宇治の抹茶と茶子をいただきつつ、しばらくのあいだ、雨でしっとりと輝く庭園の木々に見入る。火山活動で運ばれた巨岩怪石の間に建てられたいくつかの茶室。700円という驚くほどリーズナブルな料金で極上の点茶を楽しみ、100年前となにひとつ変わらない「侘び」の世界で、日常から旅へと気分を整え、そしてホテルへと滑り込んだ。

山と海が近く、箱根の食の豊かさを、和とフレンチが融合したディナーで味わう。デザートプレートは、私から彼女へのささやかなプレゼント。特に記念日が近いというわけではなかったのだが、時代が急激に変化するなかでも、私たちがともに重ねる時間は不変であることを伝えたくて、メッセージを添えてみた。彼女も同じような思いを抱いていたのか、こちらの意図をすぐに理解してくれたようで、私たちは再びシャンパンで乾杯を交わした。

「ラフォーレ倶楽部 箱根強羅 湯の棲」は、靴を履かずに過ごすというユニークなスタイルで、ホテルならではの非日常体験を自然体のままで楽しむことができる。

今回は完全な「巣ごもり」モード。露天風呂のついた部屋で思い思いの時間を過ごそうと決めていた。気が向けばモダンな囲炉裏を取り囲む「囲炉裏ラウンジ」へ。書棚とソファを置いた空間で薪を焚べるという、男性の憧れを凝縮した世界に、私はかばんの中に入れておいたジャンルレスな書籍を持ち込み、時間を忘れて読書に耽った。

部屋に戻ってみると湯上がり姿の彼女がいた。すでに3回目の入浴を終えたとのことだ。大涌谷を源泉とする温泉は、硫黄やカルシウムを含む硫酸塩泉で、美肌効果があり冷え性などにも良いという。透明ですべすべ感の強いお湯は女性にピッタリ。何度入っても湯あたりや湯疲れすることもない、すばらしいお湯だ。ちなみに強羅温泉は5つの異なる泉質が味わえ、色合いもすべて違う。白濁の硫黄泉からクセのない単純温泉まで堪能できる、奥の深い温泉場なのだ。

「ウェルネス・ライフ」を意識して生活する彼女は、普段から朝が早い。自然の中ではそのサイクルはさらに早まる。朝早く、日常のランニングで活躍するシューズを履いて周辺の散歩へ。

ホテル前の向山桜通りを少し下るとバス停があり、そこから「ひめしゃら林道」へ。昨日の雨の影響で道はぬかるんでいたが、多少の汚れは気にせずに静寂に包まれた森林を歩く。自然が放出するエネルギーを浴びると瞬時に五感は研ぎ澄まされ、心と体が刷新された感覚を得る。

ホテルに戻るとウェルネスドリンクが用意されていた※1。りんご、セロリ、葉野菜、ヨーグルトにオリーブオイルがブレンドされた味覚が、私たちの心身に幸福をもたらした。

自宅でくつろぐように過ごした隠れ家を去るとき、ホテルのスタッフたちがアットホームな雰囲気で送り出してくれた。「また来ようね」と嬉しそうに話す彼女の表情が生き生きとしている。

箱根登山電車の終着駅である強羅駅の周辺を散策していると、スタジオカフェを見つけた。「旅の記念にふたりの写真を撮ってもらおうか?」と彼女に提案すると、ちょっと恥ずかしそうな表情を見せたものの「OK」とのこと。フォトスタジオに入ると「おふたりのように、飛び込みで来る方も珍しくないですよ。『普段着で取れる記念写真を』がうちのコンセプトなので大歓迎です!」とカメラマンさんが笑った。

箱根彫刻の森、ニノ平温泉、小涌谷を通過して宮ノ下に出る。国道沿いには名宿「富士屋ホテル」直営の「ベーカリー&スイーツ ピコット」が。不動の人気「クラシックカレーパン」に定番のアップルパイ、ホテルで受け継がれてきたレシピによる食パンといった王道メニュー、グラン・パティシエによるスイーツの数々。行列も珍しくないベーカリーが運良く空いていたので、イートインコーナーで箱根を代表するホテルの味を楽しむ。

宮ノ下エリアは幕末以来、多くの外国人が逗留した地。国道一号沿いには浮世絵や陶磁器、アンティークジュエリーを扱う骨董品店が軒を連ねている。そのなかのひとつ、レトロな佇まいが目を引く「芝商店」を覗いてみる。浮世絵や漆器、仏像、宝飾品、そして店の中央には不思議な力を持つ「南洋の女性像」なる木彫りが置かれている。明治時代創業という歴史ある店に立つ初老の古美術商が丁寧に美術品の背景や価値を説明してくれ、まるで美術館に来たような気分を味わうことができた。

箱根山を降りるころ、空はすっかりと晴れ渡り、真夏らしい陽気が私たちを包み込んだ。箱根と小田原の中間にある石垣山は「一夜城」とも呼ばれ、1590年に豊臣秀吉が小田原へ侵攻した際に合戦地となった場所。そこに現在、日本を代表するパティシエである鎧塚俊彦氏が手掛ける「一夜城ヨロイヅカファーム」があり人気を呼んでいる。

レストランとパティスリー・ブーランジェリー、そして地元の農産物や加工品を扱う直売所、そして目の前には相模湾が広がり、背後には畑と森が控えている。隣接する農園や地元食材を使った、地産地消のフレンチコースでランチを、と思ったが、この日はすでに予約でいっぱいとのこと。代わりにパンやスイーツを買って、テラス席で軽食をとることに。

美食、温泉、自然、そしてふたりの時間。青々と輝く海を見つめながら、旅の記憶を改めて脳裏に焼き付ける。開放的な風景を前に、やがて私たちは同じ期待で胸を膨らませ、目を合わせた。
「ちょっと海へ行ってみようか」

根府川と真鶴で潮風を体いっぱいに浴び、夏目漱石や芥川龍之介らが小説の舞台として描いた、湯河原温泉でひと休み。多分そんな感じになるはずだが、とにかく海へ行ってから、次のことは決めるとしよう。

※1 ウェルネスドリンクは「こころとからだ整える ウェルネス旅」の特典となります。

このコラムで紹介した場所

※この特集で掲載している内容は2020年8月11日時点での情報となります。

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※掲載の料金は料金は、定員利用時大人1名様あたりのサービス料を含む料金で、別途消費税および入湯税を申し受けます。