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軽井沢を彩る建築家たちの
仕事を訪ねて

皇族や富裕層の避暑地として重宝されてきた軽井沢。その歴史は、カナダの宣教師が美しく清澄な自然と気候に感嘆し、家族や友人たちとこの地へ訪れたことに始まります。その後、多くの日本人が夢の地として軽井沢を目指し、人々が魅了されてきました。

軽井沢マリオットホテルのアシスタントマネージャーとして、ホテルのサービス全般を取り仕切る西條幸雄は、軽井沢の特殊な土地柄に魅力を感じる1人です。

軽井沢マリオットホテル 西條幸雄

この地に暮らす彼の休日の過ごし方の1つが、ホテルを支点に軽井沢周辺地域を歩くこと。清々しい気候や、その中で育まれる自然を感じながら、美術館や小さな食堂、カフェなどを巡り、日々の暮らしの中でも軽井沢の魅力を探求しています。

軽井沢の特徴の1つは建築に実験的なデザインが多いこと。建築家たちがこの地にどのような仕事を残したのか、ホテルスタッフがおすすめする建築を含め、その仕事の一端に触れる旅をご紹介します。

一歩足を踏み入れると、広がるのは無彩色でニュートラルな空間。やわらかな曲線を描くガラスの向こうに見えるのは、瑞々しい木々と合間から差し込む太陽の光。建築家・西沢立衛が手がけた軽井沢千住博美術館は、画家・千住博が求めた「これまでにない美術館」の言葉通り、ホワイトキューブを主流とする従来の美術館とは一線を画した造りです。

元来の地形はそのままに館内の床は緩やかな斜面が続き、まるで森の中を散策するように千住博の作品を鑑賞することができます。外光が注ぎ緑光るこの空間は、季節によって、またその日の天候や時間帯によっても見せる表情を変えます。その一瞬しか出会えない情景、これもまた芸術作品と呼べるでしょう。

この土地と、画家と、建築家。すべては出会うべくして出会い、作られるべくして作られた、そう感じずにはいられない空間、そして全身を包む清廉なる空気感を堪能してください。

軽井沢千住博美術館
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉815
[電話]0267-46-6565 
軽井沢マリオットホテルより車で約5分

日本のモダニズムを代表する建築を多く手がけた吉村順三。彼も軽井沢に魅了され、別荘を始めとする多くの建物を手がけた建築家の1人です。

元は音楽教育家のエロイーズ・カニングハムに依頼され、日本人の子供たちに音楽を教える研修施設兼音楽ホールとして建てられたハーモニーハウスですが、雨風で傷み、取り壊しの危機に瀕します。しかし、この歴史的な建築を守り継ぐ活動が起こり、2015年に改修。ELOISE’s Café(エロイーズカフェ)と名を変え、新たな物語が始まりました。

特徴的なのは、人が最も心地よく感じる高さに設計された天井と、大きく縁取られた窓。開放感と安心感、どちらも与えてくれるこの空間では、そよぐ緑を眺めながらいつまでも時を過ごしていたくなります。

名物は、明治時代に宣教師が伝えた製法で作られたパンを使ったフレンチトーストです。ふんわりやわらかくも、しっとりした食感はやみつきに。ぜひ召し上がってください。

ELOISE’s Café(エロイーズカフェ)
〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町 軽井沢1067-9
[電話]050-5835-0554 
軽井沢マリオットホテルより車で約15分※カーナビ不表示のため、Google Mapで【軽井沢 ハーモニーハウス】と検索

浅間山の裾野から続く土地に作られたセゾン現代美術館のコンセプトは、「自然と共生する美術館」。彫刻家の若林奮によって見出されたこの庭園は、元の自然そのままに、さまざまな彫刻作品を点在させながら広大なスケールで構想されました。条件がよければ、斜面の向こうに浅間山を望めます。

新緑の時期はタチツボスミレ、初夏は腰の高さまで伸びたウバユリ、8月には黄色い花を咲かせるオタカラコウ。美しい水を携えた沢に、数種類の苔が混ざった地面から青々と茂るハルニレの林。こうした自然と彫刻作品を織り交ぜたこの庭園そのものが芸術作品です。

自然の中で彫刻を巡った後は、国内外で高い評価を受ける建築家・菊竹清訓が手がけた美術館へ。数寄屋造りのような低層の佇まいは、庭園の自然に溶け込むよう設計されています。館内では2階で期間限定の企画展を、1階では美術館に収蔵された現代美術作品を楽しむことができます。

セゾン現代美術館
〒389-0111長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ケ沢2140
[電話]0267-46-2020 
軽井沢マリオットホテルより車で約15分

※この特集で掲載している内容は2018年9月12日時点での情報となります。

ご宿泊は軽井沢マリオットホテルへ