地上12階のダイニングから絶景を望めるのは、湖畔に佇む琵琶湖マリオットホテル。ホテルのマーケティング担当として、その魅了を広く伝える川上亜希菜は、10年以上琵琶湖周辺に暮らしています。

彼女が感じる琵琶湖の魅力は、季節や天候によって見える表情が変わること。湖を眺めながら出勤すると、何年経っても旅をしているような高揚感に包まれると言います。

おすすめは、地元近江のもち米をつき、粒あんを包んで焼き上げたつぶら餅。ころころあつあつ、焼きたてのお餅を添えたぜんざいやかき氷など、季節替わりの甘味を味わっていただけます。また昼食には地元の食材を生かしたおばんざいを召し上がってみてはいかがでしょうか。

季節によってメニューが異なる昼食の会席ですが、この日のご主人一押しは、刻み大葉を添えた鯉の紫蘇油焼。琵琶湖で採れた鯉の身は、肉厚ながらもさっぱりとした味わいで、鼻に抜ける紫蘇油の香りが凛とした印象を残します。
また「魚仙」が謳う“陶の辺(すえのべ)料理”とは、あるとき店に訪れた歌人によって付けられた名です。信楽の“陶器”を意味するだけでなく、この地の風を“陶酔する”ほど感じられるという意味が込められました。信楽ならではの日本料理を、ぜひ堪能してください。

せっかく滋賀に来たのなら、体験していただきたいのが陶芸教室。工房ではレクチャーを受けながら陶土を触り、ろくろや手びねりで自分だけの信楽焼を作ることができます。5色の釉薬(ゆうやく)から好みの色を選んだら、１カ月先まで首を長くしてできあがりを待ちましょう。旅を振り返るきっかけにもなるはずです。

併設されたショップでは、茶碗、マグカップ、お皿など、さまざまな色や形の信楽焼が購入可能。昨今人気の、珍しい色付けがされたハイカラ陶器も必見です。